人を頼るのは恥ずかしい事?

シングルマザー、追い詰められて 今そこにある貧困:朝日新聞デジタル

こちらの事件に対し、賛否様々な意見が飛び交いました。

「乳飲み子を他人に預けるなんて信じられない」といった意見も。他人に頼るのは恥ずかしい、という潜在意識が強いのもあるのでしょう。しかし頼らざるを得ない状況に陥るとそれらに縋らずにはいられなくなるというのも予想に難しくありません。

個人契約のベビーシッターは資格がいらない、法規制も無いため名乗り放題請け負い放題。加えて代金がはるかに低価格ということもありインターネット上のサイトを介して契約する家庭が多く、過去にいくつもトラブルや事件が発生しました。対策をと厚生労働省の委員会でも会合を開き、報告書が10月にはまとめられるようです。

 

ちゃんとしたところに預ければいいじゃないか、というご意見はごもっともでありますが、シングルマザーには金銭的余裕が無い事に加え、保育士の人員不足という問題も抱えています。

保育園を開きたくても保育士が足りない…といった状態に陥っており、求人サイトを覗いてみても募集が溢れている状態です。待機児童も溢れています…。

保育士・保育園求人・転職・募集情報| スマイルSUPPORT保育

 

その一方、資格を所持してはいるものの保育士として就職していない層が厚いことも明らかになっています。「仕事の内容と賃金が見合わない」「課せられた責任が重すぎる」などといった理由が主であり、補助金制度が設けられたが上乗せは非常に少なく、保育士の増加・補強もいまだ厳しい状態に置かれています。

 

送迎・託児の安心頼り合い AsMama「子育てシェア」

そんな現状を何とかしよう、と最近はこういった「ママ友」を近辺で見つけ、支えあう事を目的としたSNSも誕生しました。ボランティアではなくちゃんと謝礼を払うシステムが設けられる事により、依頼者は精神面の負担も軽減されているように思えます。

こちらに関しては上手くいってくれる事を願うばかりです。他人をあまり信じられなくなった世の中は寂しいものがありますが、こういった働き掛けでまたご近所付き合いに対する抵抗が少しでも緩和されればなあと思います。